先日、一年点検の為に名古屋市西区に建つ「稲生の家」へ伺いました。
とても丁寧に住われていて、感謝の念がこみ上げてきました。
プライバシーが保たれた中庭をリビングから眺めたところ。
とても樹形が素晴らしいシンボルツリー。新緑の頃にプロのカメラマンに竣工写真を撮影してもらう予定です。
こちらはエントランスを入った所にある書斎コーナー。
この稲生の家では、一本の樹木が空間にとても大きな影響を与えるという事が、成功例として見事に表されていると感じます。
私の設計する建築はシンプルな形態の操作によって成り立っているので、造園のデザインやちょっとしたディティール、素材の取り扱いによって、その空間から受ける印象が大きく変わってしまいます。
それらは日々私の内に積み上げられて行く経験や知識、一緒に活動をしているプロフェッショナルの方々からの影響などによって進歩していると、自分では感じています。
久々に訪れたこの家のお施主様と言葉を交わす中で、自分の設計の歩んで来た道、そしてこれから進む道について、想いを深める一年点検となりました。