梅雨の晴れ間の青空が広がった週末。昨年竣工した「妙見町の家」の一年点検に伺いました。
薄墨色のガレージ棟に対して斜めにオフセットして重なる白い割肌タイル張りのボリューム。シンプルなボリュームの構成が住宅地のなかで凛とした存在感を放っています。
門扉を潜り、敷地の高低差を活かしたアプローチを玄関に向かって下ります。
隣地に雑木林が残る緑豊かな環境は、ここが街中である事を忘れてしまいそうな程に澄んだ空気が流れていました。
磁器質タイル張りの床、大理石張りの壁、2層吹抜けの大開口の先に広がる青空。リゾートホテルで寛いでいるかの様な雰囲気にあふれています。
私はプライバシーを確保し、開放的な住空間を生む為にコートハウスとうい手法を用いますが、この妙見町の家では丘陵地の高台(トップ・オブ・ザ・ヒル)という立地条件を活かし、囲う事なく開放的で安心感のある住空間を実現しました。