栃木県下野市で建設中だった「下野の家」が竣工しました。
ゆったりとした敷地に対して伸びやかにレイアウトした木造2階建てのコートハウスです。左官仕上げの白い壁と、杉板型枠打ち放しコンクリートの目隠し塀のコントラストが優雅さと重厚感を醸し出し、閑静な住宅街にあって落ち着いた雰囲気ながら凛とした存在感をしめしています。
エントランスから始めに導かれる空間はダイニングキッチン。
ソファに座っているのは同行した私の息子達・・・。すっかり寛いでいます。
「平安通の家」をベースにしながら、ご家族とこの敷地に合わせてプランを練り直したプランになっています。キッチンのモナコグレー(大理石)に組み合わせる扉は、黒染色したゼブラウッドをウェーブ加工したもの。ビルトインのワインセラーと鉄板焼きが気分を盛り上げてくれます。
ダイニングの延長線上には地元ならではの大谷石でデザインしたアクセントウォール。
コーピン仕上げに割肌仕上げ、チェーン引き仕上げを組み合わせたオリジナルデザインの壁のディティール。背後の壁から僅かに浮かせ、重々しくならない様、モダンな雰囲気にまとめました。
リビングから振り返った先には、ベイスギ張りの深い軒に守られたエクステリアリビング。パオラ・レンティのエクステリア用の家具セットやソファは施主と共に表参道のショールームを巡って選び抜いたもの。
屋外を半ば内部へと引き込んだ様な、内と外の一体感が強い空間が魅力です。
今回、はるばる遠方の仕事をいただきました。名古屋とは違った気候風土、周辺環境への対応など、とても多くの事を学びました。行き帰りの新幹線の車内で仕事をこなす事にも慣れましたしね。