管理建築士の講習会を受講しました。建築士事務所を開設するためには、各事務所に一人ずつ「管理建築士」を置かなくてはならないのですが、私は一人でやっているので自分が管理建築士にならなくてはいけません。一日、ありがたいお話しを頂戴しました。
実は会場の「名古屋市公会堂」へ入るのは初めてだったので、どんなインテリアなのかこの日が来るのを愉しみにしていました。
1930年に竣工した歴史のある建築物ですが、様々なイベントに使われている現役の公会堂です。サッシや設備等に手を加えながらも、オリジナルの雰囲気はよく残っていると思います。
古い建築物や町並みを訪れるたびに考える事があります。最近の流行を纏った建築(自分の設計するものも含め)が50年後、100年後どんの風になっているか、街の景色の一部として、人々の生活に溶け込みつつ立派に残っているのか。
コストやメンテナンス性、流行など・・・それらも重要な一面かも知れませんが、長いスパンで物事を考えれば、建築を設計していくのにそれだけでは不足だと思うのです。難しい部分ではありますが、ノスタルジーを感じさせる建物に惹かれる自分の志向性なりを読み解いて行くと、これから向かうべき道も見えてくるような気もします。
上の写真は階段室の踊り場ですが、タイルの模様やRの付いた壁がなかなか良い雰囲気です。外光が差し込んできた時に辺りを包み込む優しい空気に思わず足を止めてしまいます。