昨日、久々に東京へ行ってきました。打合せがあったので、夜行バス今朝帰ってきました。一日だけの滞在だったのですが、いつ行っても新しい発見があって楽しい街です。
本当は学会賞を取った「藤幼稚園」を見に行きたかったのですが、予定が合わず・・・東京大学の福武ホールを見に行きました。久々に安藤建築らしさを感じる力強い建物でした。歴史を重ねた重厚感のある建物が並ぶキャンパスにあって、それらと対話を重ねるように慎重に、デザインされています。今後100年、200年と、このキャンパスを形成する一つの建築として在るべき姿とは何か。彼の力強い意思が伝わってきました。
コンクリートと鉄とガラス。時代を乗り越えて行くべき建築に相応しい材料の用い方、厳密なプロポーションと、空間性。
鉄には鉄の重さや質感があり、コンクリートにはコンクリートのそれがある。だから彼は鉄を明るい色でペイントする事はしません。中身の詰まったリアルな材料があって、それを徹底的にコントロールしています。表層的な処理には目もくれない厳格さ・・・。久々に建築に圧倒されました。