先日、東京へ行った折り「杉本貴志展 水の茶室・鉄の茶室」を見に、乃木坂にある「ギャラリー間」へ寄ってきました。
「スーパーポテト」を率いる商業建築の巨匠、杉本氏が裏千家の茶美会(さびえ)“素”の為に作った鉄の茶室(1993年)。パッチワークの様に張り合わされた鉄板はまるで織物のようでもあり、そのパターンからも和のテイストを感じます。普段、我々が接している鉄というなじみのある素材が、繊細で軽やかに扱われており、その素材感が一般的な「鉄=冷たい」というイメージを覆すような、落ち着いた雰囲気を醸し出している事が驚きでした。