愛知県犬山市にある「明治村」。明治時代の建築を中心に移築・保存している博物館ですが、何と言っても目玉は近代建築の三大巨匠のひとり「フランク・ロイド・ライト」が手がけた「帝国ホテル」でしょう。
夏の間だけは特別に夜間も公開されていて、その幻想的な夜景を楽しむ事ができます。外観も魅力的ですが、さらに魅力的なのはその内部空間です。
建築と一体になった照明。大谷石と焼き物で構成された、凝ったディティールと、そこから漏れる幻想的な光。エスニックな雰囲気も感じますが、この空間を感じるのに言葉は必要ないでしょう。巨匠の残した宝物のよう・・・建築の持つ力に圧倒されます。
ちなみにオープンしたのは1923年(大正12年)の今日、9月1日。まさに関東大震災が東京の町を襲った日なんですね。でも明治村なのに、何で大正時代の建物が?・・・とういう細かい話は置いといて・・・。目の前に、建築史に残る素晴らしい作品があるのですから。