現在、鋭意計画中の「豊橋の家」のCGをご紹介します。
事務所と住宅を分棟配置し、広い敷地を活かす様なプランニングにしました。また今回はコートハウス形式に拠らずにプライバシーを確保する為、敷地周辺の建物も考慮しながら試行錯誤を繰り返しています。キュービックな外観ですが、敷地の中に幾つかの建物が建っているような、昔ながらの農家をイメージしています。
先日、竣工した[Na邸]のお施主様の妹様に「和の雰囲気で感じが良い。」と、お褒めいただきました。てっきり和室の事かと思いきや、建物の至る所に和風を感じるとの事でした。実は私、「日本的なモノ」を現代的に解釈して設計したいと考えており、この様にお客様が感じていただいて、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
ただ日本的なモノをデザインすると言っても、伝統工法を表現するとか、畳を敷くとかそう言った事ではありません。例えば、私たちは間違いなく日本人であって、他の国の方達と明確に区別できる文化を持っています(もちろん共通点も沢山ありますが)。しかし、現代日本人は日常的に和服を着ている訳では無いし、出かける時に籠を呼ぶ事もありません。でもやはり日本人なのです。
和服を着ない日本人にとっての日本的な家とは何だろうか。そんな事を考えながら、計画を進めております。