近江八幡市内で見てきたヴォーリズ建築を二つほどご紹介。まずは、初めてヴォーリズが設計した建築で、現在は「介護予防拠点事業 アンドリュース記念館」として利用されている「ハーバート・アンドリュース記念近江八幡基督教青年会館(YMCA)」です。2007年に保存再生工事が行われ、非常に綺麗な状態になっています。
クリーム色の外壁と、茶色の瓦と窓枠の外観が優しい印象を与えています。平面はシンプルなのですが、さまざまなパターンの窓や庇、そして彼の建築の特徴の一つである煙突が生み出すリズムが感じられます。
そしてこちらがヴォーリズ夫妻がその後半生を過ごした住宅で、現在は「ヴォーリズ・ミュージアム」となっています。入館は無料ですが、電話による事前予約が必要との事・・・。残念ながら外から眺めるだけでした。この住宅にも煙突はしっかりとついてます。
ヴォーリズの建築全体から受ける印象ですが、権威的な匂いがしなくて、優しさ・人間愛のようなものを感じます。彼の人柄や信仰心が、その設計に現れているのかもしれません。