2010年の10月に訪れたバルセロナ。非常に魅力的で大好きな街ですが、その中でも特に心に残っている風景をご案内したいと思います。
まず上の写真は、私が宿泊したホテル「BestWestern Hotel Barcelona 54」の屋上テラスからの夕景。港越しにモンジュイックの丘を眺める事ができます。
19世紀の建物の内装を、現代的に改装したこのホテルは、バルセロナの海に向かって突き出した半島の様な街区の中ほどに位置しています。その為、ホテルの前面には高級クルーザーが停泊するヨットハーバー、そして背後にはバルセロネータの美しい砂浜があって、地中海の港湾都市バルセロナの魅力を肌で感じる事ができます。
モンジュイックの丘を、港から眺めるとこんな感じです。左橋のタワーは、モンジュイックの丘の中腹と埠頭を結ぶロープウェーです。本当はこれに乗って、丘の上からの景色を愉しもうと思っていたのですが、残念ながら終電に間に合わず断念しました。あそこからの地中海と、バルセロナの街を眺めるパノラマは最高なんですけどね・・・。
こちらは日の出から間も無い頃に、ホテルからバルセロネータの海岸へ向かう途中の街並です。日の出と言っても朝8時頃です。カラフルな外壁の集合住宅が密集する地域で、一人で歩くにはちょっと勇気がいる雰囲気。でも視線の先に輝く地中海の海とのコントラストは素敵です。
そして辿り着いたのは、朝焼けに染まるバルセロネータの美しい海岸。近郊の住民まで含めると、500万人を超えるヨーロッパ第四の都市でありながら、こんなにも素晴らしい自然が残るのも、バルセロナの大きな魅力です。
朝からジョギングをしたり、犬の散歩をする人も多いこの海岸。本当に羨ましい環境です。
しかしバルセロナの旧市街も、非常に魅力的な街区として残っています・・・
旧市街にはピカソ美術館があるので、この地区を訪れる観光客も多いのですが、この迷路のような細い路地が延々と続いています。
ベランダからじっと街を見下ろす老人や、顔なじみと世間話をする住民達。どこを撮っても絵になる・・・そんな宝石箱みたいな旧い市街地が、バルセロナの中心には残っています。
強い日差しが降り注ぐ日なたと、重厚な建物が落とす深い影。太陽が生み出すこのコントラストが、狭く折れ曲がった路地と、そこで日々繰り返される日常を演出しています。この地中海の乾いた日差しが無ければ、きっとこんな興味深い街区は生まれなかったでしょう。
一日中、いや十日間歩き回っていても飽きることのない程、個性的で魅力的な街区をその内に湛えるバルセロナ。一度住んだら、もう離れられない・・・。そんな日本人が、数多くいるのも納得できます。