先日、富山へ行ったお話のつづき・・・。二日目の朝、仕事の前に少しばかり時間があったので、富山ライトレールという電車に乗って、プチ観光を愉しみました。
まず向かったのは終点の岩瀬浜。この駅名を聞いて心が踊るのは、自分がドラファンだからか・・・。
駅から10分程歩いて、岩瀬浜海水浴場に到着。久々に眺める日本海を前に、ズボンの裾を捲くって生白い脚を焼き始めました。
しかし一人で浜辺に座っていたら急に寂しくなったので、半ズボン状態のまま近くを散策することに。
次に目指したのは、北前船の交易で栄えた廻船問屋が残る街並「岩瀬大町」。気温も湿度もかなり高かったですが、旧い日本家屋、特に町家が大好きなので、私のテンションも高め。ちょっと時間が押してきたので、簾戸や屋号の入った瓦など、独特なディティールを眺めながら先を急ぎます。
スタンウェイのピアノを引き語るそば屋さんもあるらしいのですが、今回は時間に限りがあったのでさらりと通り過ぎるだけ。今度、ジックリと巡ってみたいです。
帰りは「東岩瀬」駅から富山ライトレールで富山駅へ。今は休憩所として使われいる旧駅舎と新しいLRTの車両のギャップが面白いです。
この鉄道は、存続が危ぶまれていた富山港線の施設を引き継いで誕生した第三セクターですが、見事に市民の足として定着しているようでした。この日は日曜日の午前中でしたが、富山駅に到着する頃には20人程の乗客があり、交通弱者といわれる高齢者の利用が多かった印象です。
「コンパクトシティ富山」の一端として、確かなビジョンの元に見事再生を果たした公共交通機関。LRTを利用した中心市街地の再活性化の手法はヨーロッパの幾つかの都市で見られますが、行政に強いリーダーシップが無ければ実行できないものです。ここ富山には、そのリーダーシップと明確な都市戦略がある様に感じました。