先月の話しになりますが、御幸山の家が着工いたしました。
この東垂れ高台の敷地は、南東側への眺望の良さが長所である一方、西面から見下ろすような視線に曝されてしまう点が短所でした。
ちょうど上の写真のアングルがそうなのですが、この地方では有名な安産祈願の神社が近くにあるので参拝に訪れるクルマの交通量が多く、彼らの視線から住空間のプライバシーを守るようなプランニングになっています。
コチラはリビングの完成予想CG。ウッドデッキ越しに天白の街並みを見下ろす、気持ちの良い空間になる予定です。
御幸(みゆき)とは天皇陛下が外出することを意味しますが、その由来の通り、ここ御幸山には明治天皇と大正天皇が、それぞれ陸軍の軍事演習の際に訪れたそうです。
恐らく当時は天白川の両岸に田畑が拡がっていた事でしょうが、現在では住宅とマンションが建ち並んでいて、この方角に臨む自然といえば、遠くに天白緑地の森だけ。
そのかわり、夜には綺麗な夜景を愉しむことができる筈です。このウッドデッキでビールを飲んだら、きっと美味しいでしょうなあ。
竣工は来年3月の予定。すでに完成が楽しみでしょうがないですが、まずは厳しい姿勢で現場監理に取り掛からなくてはなりません。