随分と久しぶりの更新になってしまいました。architect6建築事務所では只今、二件の実施設計が進行中ですが、本日はその内の一つ「西尾の家」をご紹介いたします。
愛知県西尾市は中日の守護神「岩瀬」の出身地でもあり、全国一の抹茶生産地でもあります。
「西尾の家」は抹茶畑に面した長閑な敷地に建つ、鉄筋コンクリート造2階建ての住宅で、次世代省エネルギー基準の先を行く外断熱仕様になっているのが特徴です。
ここの敷地は夏でも気持ちの良い風が吹き抜けるので、断熱性能を上げる事でエアコンなどの空調に頼る時間を大きく減らせるのではないかと見込んでいます。
とは言いつつも、これから迎える酷暑のシーズンや冬の寒さを凌ぐには、機械の力も借りる必要があります。そこで「西尾の家」では、躯体蓄熱蓄冷空調を設計に取入れています。
どんな物かをざっくりと説明しますと、コンクリートの中に埋込んだ配管の中にお湯を通したり水を通す事で、躯体そのものを暖めたり冷やしたりするシステムです。コンクリートの熱容量の大きさを利用した合理的な空調だと思うので、完成してからその効果をしっかりと計測するつもりです。